番頭の独り言…

2002/6/2
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イヤよイヤよも……

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「好きを仕事にする」、たぶん、これはすばらしいことなのだと思う。「好きなことは好きなときにだけできるよう、趣味にとっておくべきだ」という意見もあるが、どうせ“好きなとき”なんてのは仕事で潰されるんだから、仕事にしちまった方が銭を生み出す分だけマシだろう。
しかし、実際問題として好きなことを仕事として実践するのは難しい。タイミングやら人間関係やら、挙げ句の果てに“努力”なんてものまで必要になる。それだったら、「仕事を好きになる」方がずっと簡単でなにより楽だ。仕事を決める段階で、「嫌いを仕事にする」なんて選択をしない限り、大概の仕事には“好きになれる要素”があるもんだ。
その一方で、人に勧めてみたいのが「嫌いを仕事にする」だ。“好きなこと”だと効率性を無視して作業に没頭してしまうことが往々にして存在する。ところが、“嫌いなこと”だと如何に手際よく楽に終わらせるかを考えるため、効率的にコトが進む。“効率性”、仕事としては最も重要な事項のひとつだ。
あぁ、誰かにやってみてもらいたいなぁ。……えっ、あちき? 何を言ってるんだい。あちきは“嫌いなこと”なんざぁ、ハナっからやりませんよ。


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