番頭の独り言…

2001/5/10
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蓼食う虫を食うも好きずき?

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昨晩、某TV番組を観ているとガレッジセールの2人が、それはそれは気持ち悪そうに“蜂の子”を食べていた。まぁ、これが一般的なリアクションなんだろうな、と思って観ていたが、しばらくすると今度は“”をそれはそれはおいしそうに食べていた。なんでも、沖縄出身の2人にとっては、蝉は当たり前の食べ物らしい。
……、どうやら“嫌悪感”というものはわしが思っていたよりもずっと複雑なものらしい。このことは、わしにとって結構ショックだった。個人的に、蜂の子の方がより食べ物に見えていたこともあろう(注:好んで食べるつもりはない)。しかし、より大型化され、細部のディテールが明確な蝉は“おっけ〜”なのに、なぜ蜂の子が……。過去に目撃した珍食材としても蝉やタガメを食えりゃぁ、虫系なんざ一括りで大丈夫なもんだと勝手に想像していたのだ。
と、ここまで書いて気がついた……。わしは自分で“嫌悪感”という言葉を使っている。ここに“”の文字があるではないか。そうか、好き嫌いの問題なんだ。しかも、味ではなく見た目の問題、なればこそ日々の体調等にも左右されずに好き嫌いがはっきりと表れるのだろう。好き嫌いということであれば、人それぞれが違う結果になるのは当然じゃないか。まして、好き嫌いに理由なんかいらない。そんなもんだろう。

ただ、もうひとつ気になる点を挙げるとすれば、
「今でも沖縄では、蝉は普通に食糧なのか?」
という1点に尽きる。もし違うとすれば、昨晩のガレッジセールの言動は、多くの人に誤解を与えたような気がする……。

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