番頭の独り言…

2000/11/27
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う〜ん、書こうかどうかちょっと迷ったんだけど、やっぱ自分の中でも一度はっきりとさせておこうかな。
というのは、「ROBODEX」の件ですわ。“今後注目される新しいロボット産業──「人間共存型パーソナルロボット」の産業育成と発展を目的”とした開催主旨は、あちきとしても大賛成なんだな。こういうイベントを通じて、ロボットが「人型」であることの意味、「人型」としてのメリット・デメリットを専門家だけでなく、広く社会としてとらえていくきっかけができればな、なんてことも考えてもおりました。
確かに、企業展示型のイベントとしては、異例ともいえるほどに世間様の注目を集めることはできたやな〜。だども、今回のはちぃとばかし違うんじゃぁないかい。いちばん肝心要の主催者サイドが、今イベントの歴史的・社会的意味合いをまるで認識していないかのような、あまりにお粗末な運営としか言えんだろう。まぁね、展示サイドの規模を考えれば、パシフィコ横浜(Bホールのみ)という会場選択はアリなのかも知れん。でも、注目度を考えれば、やっぱり小さすぎるだろう。やっぱ、幕張メッセか東京ビッグサイト規模のものにならざるを得んのとちゃうか。
まぁ百歩譲って、当初予定はもっと専門家やマニア向けのイベントにするつもりだったとしよう。それでも、開催決定以降のマスコミの動きを考えれば、相当の人出は容易に予想できたはずでないかい。その予想があれば、もう少しまともな誘導準備がなされていなくちゃあかんだろ。あんなお粗末な誘導は初めて見たわぃ。
しょせんはソニーの販促イベントに過ぎなかったってぇことかい。ぬぁ〜にが、“産業育成と発展を目的”じゃい、「AIBO」と「SDR-3X」でがっぽり稼ごうって魂胆がミエミエじゃねぇかよ。企業体である以上、利益を追求するのは当然のこととして、やっぱ、ある程度は企業市民としてのモラルが要求されて然るべきでないかい。
んなわけで、今回のまとめとしては、「番頭はさらにソニーを嫌いになった」ってなことです。以上。

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