番頭の独り言…

2000/09/26
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喉の調子がえらいおかしい。まぁ、昨晩あんだけ飲んで歌ってヤニを入れてりゃ当たり前のことではある。おかげで、ちょいと吸気のタイミングがズレたりすると、とたんにむせ返る。そのうえ、味覚となると「こりゃぁいったい誰の口だい?」と自問したくなるような、素っ頓狂な味わいをもたらしてくれる。さっき、昼飯を食うのに、新しくできた店に初めていったが、第一印象がコレでは店の方もたまらんだろう。我ながら間の抜けたことをしたもんである。
しかしなんといっても、煙草の味がてきめんに違う。はっきり言って、不味い。しかも、不味いのを承知で嬉々として吸うんだから、まったくもって始末に負えない。やっぱりこ奴は莫迦に違いない。もともと「身体に悪いうえに、た〜いして美味くもない。だから吸うんだ」などとうそぶいてはいたが、それがギャグではなく、なかば本気だというんだから、救いがたい莫迦やろさまだ。こんな莫迦に「不味い、不味い」などと言われながら吸われたんでは、煙草の方も迷惑な話だろう。そのへんは「肉体労働者が仕事の後に吸う一服」なんてのが、煙草名利に尽きる吸われ方と言えよう。わしのような吸い方では、生涯かけてもあの一服には敵うまい。
さて、今日のところはこれぐらいで勘弁してやって、一服つけにいくとするか……。

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